座右の銘というか好きな言葉(詩)がある。
「遠くからは大きく見える 近づけばそれほどじゃない
からっぽに見えるけれど きれいに澄んだ水がある」
ザ・ハイロウズ「月光陽光」の中の一節。真島昌利(マーシー)の作詞だ。
マーシーの詩にはやさしさがある。弱き者へのまなざしがある。
それが弱き者の心を打つのは、マーシー自身に「弱さ」を感じ、共感するからだろう。
僕は、司法試験受験時代、新人弁護士時代に、よくこの詩を思い出していた。
すぐにネガティブになるからだ。
今でもそう。困難にぶち当たると、もうダメかも、自分には無理かも、と。
でも、この詩は真実。大抵の人・大抵の問題は、「近づけばそれほどじゃない」。
そう思うと、なんとかやれそうな気になる。
あとは、「きれいに澄んだ水」。知識はないけど、クリーンに行こう、クリーンだということだけは守ろう、この気概。
そう思うと、なんとかやれそうな気になる。
話は変わるが、先日、僕の兄がマーシー(ましまろ)のライブに行った。
兄が「かっちょいいーー!」と叫んだら、マーシーが「いぇ~」と応えたらしい。
このやりとりは、ストーンズのコアなファンなら爆笑もの。
兄とマーシーが「共感」したこの一瞬に、僕は嫉妬した。